HBRが2020年の台湾トップ100人のCEOを発表 KENDAの楊銀明CEOが「台湾CEO100」を受賞

2020.11.04
HBRが2020年の台湾トップ100人のCEOを発表 KENDAの楊銀明CEOが「台湾CEO100」を受賞

改行100社の時価総額は全台湾上場企業の35%

 2020年版ハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)中国語繁体字版は「台湾トップ100人のCEO」を発表しました。2020 HBRによると台湾のトップ100人のCEOが経営する会社の合計時価総額は10兆を超えています。これは台湾の全上場企業の時価総額の34.97%を占め、台湾経済を支えています。ケンダの楊銀明CEOは、2016年に発表された[台湾のCEOトップ50]に選ばれ、今年もまた「台湾のCEOトップ100」に選ばれております。これは台湾のタイヤ業界ではケンダの楊銀明CEOが唯一であり、自転車業界としても2名しか選出されていない快挙です。

 受賞した企業のほとんどがテクノロジー産業で、各社の競争が激しくなっています。また、受賞するには長期的なビジョンを持ち、積極的に第二、第三の成長曲線を模索していることが求められます。そして、業種や指導者のスタイルの違いはあれど、今回受賞した100人のCEOは長期的に優れた業績を上げているということが共通しています。

 楊はシラキュース大学で化学工学の修士号を取得し、ゴム業界に顕著な貢献、第23回中華民国十傑青年の1人に選ばれました。ケンダを率いて、全国産業革新賞、産業技術開発賞、経済部第1回優秀中堅企業賞など多数の賞を受賞しました。また、以前からタイヤ技術の向上と国際化・多角化に向けて、バイクやモータースポーツ分野を通して国際舞台での知名度向上に力を入れています、近年の経営ビジョンとして「5年以内に利益率の改善とグループ売上高500億ドルを達成し、世界のトップ20のタイヤメーカーになること」を掲げています。

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隔年調査も3回目に入り、今年は初めてTOP100までに拡大

 HBRでは2016年から2年に1度、台湾のCEOトップ50人のランキングを発表しており、第1回と第2回ではトップ50人を選出し、今年はトップ100人まで拡大しています。調査は英語版を参考し、同じ調査チームに依頼。Nana R. Kutcher(INSEADの非常勤教授)とデータコンサルティングの専門家(Eleven Strategy & Management)との共同調査により受賞者が決定されました。

 HBR中国語繁体字版では、まず台湾証券取引所上場企業のデータから時価総額別の上位300社を選定し、2020年4月30日時点で現役のCEOが経営する企業の長期的な財務実績を基に、在任期間2年未満の企業や犯罪歴のある企業を除いた上位100社をランク付けしています。

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受賞者半数は起業者本人 受賞者平均年齢67歳また8割以上60歳を超える

 受賞者の割合が最も高いのはテクノロジー産業で47%、次いで製造業・精密機械産業が24%、サービス業が10%、金融業が8%となっています。

 さらにテクノロジー産業の割合が高いことから受賞者の学歴を分析すると、、工学系の学位を持っている人が40%、経営管理関連の資格(MBAやEMBA)を持っている人が24%となっています。

 また、今回選出された「台湾のCEOトップ100人」のCEOのうち50%がその企業の起業者となっており、平均年齢は67歳で、60歳以上のCEOが8割を超えています。そのこともあり今後確実に後継者問題に直面することが予想されます。 

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